宇都宮市塙田の木村内科 呼吸器内科、内科、循環器内科、消化器内科

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肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌ワクチンについて

御希望の方は受診時もしくは電話にてお問い合わせください。

<肺炎球菌とは?>
肺炎を引き起こす原因菌の中で約30%(Infection Control 14(7):645 2005より)がこの菌が原因といわれ、他の細菌等が原因の肺炎でも混合感染することも多い菌です。
      
<肺炎は予防が大切です。>
特に65歳以上の高齢者(肺炎による全死亡者数の95%は65歳以上です)、慢性の心疾患、慢性の呼吸器疾患、腎不全・肝機能障害・糖尿病のある方は肺炎の合併で病状が重くなることがあるので予防が大切です。
(リンク先:厚生労働省ホームページ)
      
<肺炎球菌ワクチンの種類と作用>
 PPSV23(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)の場合
一回の接種で約5年間免疫が持続し、ワクチン血清型による肺炎に対して34%(Lancet Infect Dis 17(3):313-321,2017) 、侵襲性肺炎に対て50%前後(Vaccine34(13):1540-1550,1016)の抑制作用が認められたとされています。また、5年以上経過した後、2回目の接種が必要です。現在、このワクチンは、年齢により一部補助を受けて接種することができます。(補助を受けられる年齢に関しては受診時にご確認ください。)
 PCV13(プレべナー)の場合
このワクチンは1回の接種のみで免疫が持続し、追加接種の必要はありません。2015年オランダの高齢者に対し実施されたワクチンのトライアルの結果では、ワクチン血清型による肺炎に対して47% 、侵襲性肺炎に対しの抑制作用は75%とされています。(N Engl J Med 372(12):1114-1125,2015)このワクチンは自費接種のみとなります。
      
<注意>
・これらのワクチンはすべての肺炎を予防するわけではありません。また、PPSV23とPCV13どちらかのワクチンを接種することで最低限の免疫を得ることができますが、同じワクチンではありませんので、1種類のみでは網羅できない部分があります。可能であれば、2種類接種することをご提案します。
・どちらのワクチンを選択するか、2種類のワクチンをどのように接種するかなどは、状況により変わります。ご希望のかたは受診時にお尋ねください。
・2歳未満の方(PPSV23)、免疫を押さえる治療をしている方、疾患の急性期や発熱のある方は接種することができません。
・副反応が出ることがあります。
・2回目の接種の方(PPSV23)は、注射部の痛みや腫れなどが強く出ることがあります。
・2歳以上の脾臓摘出を受けた方は保険が適用(PPSV23)されます。